The bud of hope [Others]
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
その日、東北出身の友人は父親のお葬式で帰郷していました。
あの地震は告別式の最中の出来事だったそうです。
本人は車を飛ばし命からがら東京まで戻ってきましたが
父親は棺桶に入ったまま津波に流されて何処にいるかも分からない状況で
実家暮らしの弟は一旦家に戻ると言ってそのまま行方不明になってしまったそうです。
地震から2週間が経過し、ようやく落ち着きを取り戻した彼は
弟を探しに行くと言って再び故郷へ戻って行きました。
行くついでに現地の人達に物資を届けたいと言っていたので
皆で色々な物を出し合い彼を送り出しました。
どうか無事に見つかりますようにと。
しかし現実は残酷なもので、実家は津波で流され弟の消息も未だ不明。
地元の親戚すら誰一人連絡が取れていないそうです。
家も家族も失い一人きりになってしまったら、私ならどうするだろうか。
恐らくそこには絶望しかないでしょう。
今の彼もそんな状況だと思います。
私に出来る事は彼を励ます事ぐらいしか無いけど
仲間が集まれば幸福を分かち合う事は出来ると思います。
少しでも前を向いて生きて行けるようにと。
「それでも、人生は素晴らしい」
そう思える日が必ず来ますように。
タグ:3月11日
コメント 0